ひとりごと

明日は父の日ということで、

愛と敬について

「愛して敬せざるは、これを獣畜するものなり」

という孟子の言葉があります。

愛するだけで敬う心がなければ、動物を飼っているのと同じであり、人に対する態度ではないということです。その「敬」の心があれば、子どもの心は清らかに、素直な道徳心を育んでいきます。「愛」と「敬」はどちらも大切なものです。子どもにとって、母親は「愛」の対象、父親は「敬」の対象でありたいものです。家庭教育でいちばん大切なのは、一家の中に「敬」があることです。子どもは常に父親を「敬」の対象と見ています。その一方で、父親に尊敬されたい、重んじられたいとも願っています。子どもは、父親に「尊敬」されることで自分を大切に思い、同時に人を尊敬して育ちます。そうして、人への思いやりが育ち、わがままな気持ちをコントロールすることを覚えていくのです。

現代の日本では、父親の存在が薄くなっています。父親の存在感を示すには、まず母親が父親に「敬」を示すことが大切です。

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