3000万語の格差
2021年6月29日
「生まれてから3歳までに、親にどれだけ温かい言葉を多くかけられてきたかが、学力や人格に大きな影響を及ぼす」ことが近年の科学調査でわかりました。これを明らかにしたのは1980年代にシカゴ大学の心理学者ベティ・ハートとトッド・リズリーが行った「3000万語の格差」という研究です。この研究では家庭環境の異なる42家族の子どもを生後9か月から3歳までを追跡し、子育ての様子や親の発話を詳細に記録しました。その結果、家庭によって3歳までに聞く言葉の数に圧倒的な差がありました。積算すると、最大約3000万語の差があり、その差が3歳時点のIQと将来の学力にもつながっていました。
この研究は3歳までですが、それより年齢が高くても遅くはありません。気づいた今こそチャンスです!!日常生活の中で、遊びで、散歩で、お手伝いの中でなど、子どもさんの動きを一つ一つ言葉にしてみたり、見たものの名前、空間認識の言葉や数、いろいろな音など、なんでも言葉にしてみましょう。同じ意味の言葉でも、言葉を変えることも出来ますね。
まずは、「なんて表現出来るかな?」と大人の側がたくさん考えて脳トレしましょう!