楽観主義
ポジティブ心理学の創設者であるマーティン・セグリマン教授は、物事を楽観的に考えるか悲観的に考えるかによって、人生の成功や幸せに差が出ることを説いています。楽観的に考える人の特徴は、良いことがあった時に表れます。例えばテストで良い点をとった場合、楽観的な人は「自分ががんばったから」と自分の努力だと考え、「がんばればまた良い成績がとれる」「がんばったことを親や友達は認めてくれている」とポジティブな感情が広がります。
一方、悲観的に考える人の特徴は悪いことがあった時に表れます。「自分は頭が悪いからテストができなかった」「能力は上がらない」「だから友人関係もうまくいかない」などとネガティブな感情が広がるのです。しかし本当の楽観主義は、ネガティブで悲観的な感情もありのままの自分として認められること。自分の過去や現在の状況を分析し、うまくいった経験や自分の強みを踏まえて前向きになることが理想です。
子育てをしていると、我が子のできないこと、聞き分けのないこと、思い通りにならないことなどになお目がいきがちで、ネガティブな感情が湧き上がってくるかもしれません。
そのような時は、一日の終わりに今日のお子さまの「3 つの良いこと」を書き出してみましょう。人はたとえ良いこともあったとしても、嫌なことに執着してしまうとそのことで頭がいっぱいになってしまう傾向があります。「3つの良いこと」を書き出すと、嫌な出来事に対する認知を変える働きがあります。
そして、感謝することを習慣化しましょう。感謝の気持ちを直接相手に伝えることです。相手がどのような態度で自分と接してくれたか、その結果自分にどんな良い影響をもたらしてくれたか、相手がいなかったら自分はどうなっていたかなどを考えると自然に感謝の言葉が出てきます。
レッスンで行っている、リラックス(深呼吸)・集中(数を数える)・イメージトレーニングも効果的です。
ポジティブな感情は深く幸せな親子関係、人間関係を築きます。いつでもお子さまに伝えてください。「生まれてきてくれてありがとう」と。