子育てワンポイントアドバイス

やる気が出る脳を作る言葉かけ

大人でも子どもでも、やる気が出ないときはありますよね。
「やらなきゃいけないけど、なかなかできない」
「始めなければいけないのに、始められない」
そのとき、脳の中では何が起こっているのでしょうか?
本人は「やらなければ」と思っていますが、残念ながら「やる気」や「意欲」の中核である運動の開始・持続・コントロールなどに関わっている脳の線条体という部位にスイッチが入っていないのです。
この線条体にスイッチを入れる一番の方法は「快感」です。つまり「やるべき行動」に「快感」を感じると脳内の報酬系という部位にドーパミンが分泌され、やる気が起きて行動につながります。
一方、行動と快感が結び付かないと「やらなきゃいけないけど、なかなかできない」状態になってしまいます。何かをやらなければいけないときに「○○したの?」と聞かれると「今、やろうと思っていたのに」と嫌な気持ちになってしまう経験はよくあることだと思います。これは言われた言葉が快感につながっていないので、やる気が起きないのです。ですから、お子さまのやる気を育てるためには、「やるべき行動」と「快感」を結び付けてあげればよいのです。お子さまが何かを始めようと立ち上がったら「その一歩が素晴らしいね」、いざ始めたら「自分から始めてえらいね」「すごいね」と言葉をかけてあげることが、やる気の出る脳を作ります。ほんの小さなことであっても、このように言葉かけすることで、「やるべき行動」と「快感」が結び付いて「やろうかな」と思っただけで線条体にスイッチが入りやすくなり、
「やる気が出る脳」を作り出していきます。

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