子育てワンポイントアドバイス

「甘えさせる」と「甘やかす」の違い

日常生活の中で、お子さまの要求にこたえるべきかどうか迷うことはありませんか。

公園の帰り道、遊び疲れて抱っこをせがまれるとき。お店でお菓子を買ってほしいと泣くとき。自分でできる年齢なのに、服を着せてほしい、食べさせてほしいなどと言うとき。「甘やかしてはいけない」けれど「甘えさせることも大事」だし・・・このような時に、正しく判断する基準にしてほしいのが、「それをすることで子どもは何を学ぶのか」ということです。不安なときや疲れたとき、子どもは抱きしめられ、安心感を与えられることで愛を学びます。甘えることによって自分の存在意義を確認するのです。そのため、甘えたいときに甘えられず、スキンシップが少ないと自己肯定感の低い子どもになるかもしれません。お子さまがお菓子を必要以上に欲しがるときはどうでしょう。欲しがるものを何でも与えることはお子さまを甘やかすことになります。このことによって、お子さまはせっかくの我慢を学ぶ機会を失うことになるのです。その我慢=自制心の根っこは 3 歳ごろまでにしっかり育てておく必要があります。さもないと自制心が育たないまま要求はどんどんエスカレートして親の手に負えなくなる可能性があります。
また、公共の場での迷惑行為や、人の心や体を傷つけるような言動があった場合にもきちんと諭す必要があります。お子さまが大きくなってから社会生活を快適に送れるようにするためです。ここで甘やかしてはいけません。できることをやってというのは、保護者の愛情を確かめたいという気持ちの表れです。お子さまの思いを受け止め、可能な限り甘えさせてあげましょう。
ただ、お子さまが要求していないのに、先回りして甘えさせることは避けてください。人に何かをしてもらうことが当たり前だと思い込むようになり、自立心も育ちにくくなります。

Facebook