生体時計がズレると・・・
2022年1月29日
生体時計を同調させる強力な作用があるのが、メラトニンというホルモンです。別名「時計ホルモン」とも呼ばれます。脳の深部から分泌され、日中はほとん ど分泌されず、夜間に分泌のピークを迎えます。ですから、夜遅く寝たからお昼寝補おう!というわけにはいかないのです。
メラトニンは周囲の明暗、照度に敏感に反応して分泌され、周囲が一定以上明るいと分泌が抑制されます。
メラトニンには酸素の毒性から細胞を守る抗酸化作用や、性成熟抑制作用があることも知られています。そのためメラトニンが不足すると、生体時計の同調がうまくいかず、地球時間とのズレが生じ、慢性的な時差ボケの状態になります。また性的に早熟し、抗酸化作用が低下することで、発がんの可能性が高まることも危惧されます。
しかもメラトニンの分泌量は、年齢によって分泌に著しい差があり、人の一生では1~5歳がもっとも分泌量が多いのです。この時期の子どもたちが夜更かしをして、夜間に強い光を受け続けると、メラトニンの分泌量が減少し、メラトニンを十分浴びられないことになります。
幼児期の今しか働きかけられないこともたくさんあります。能力を高めるための基盤は生活習慣にもありますので、春に向けて早寝早起きから始めてみましょう!
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